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Is Organic Really Better?【FRNブログ記事翻訳】

Is Organic Really Better?【FRNブログ記事翻訳】

Is Organic Really Better?

The American Academy of Pediatrics が最近になってようやくオーガニック食品を推奨するようになったらしくオーガニック果物・野菜・肉を子どもに与えることで、特定の症状や疾病を減らし、何らかの健康効果を期待することができるという同機関の報告が、Wall Street Journal で報じられました

President’s Cancer Panel もまた、化学物質とガンの関連性について警鐘を鳴らし、できる限りオーガニック食品を取るように心掛け、農薬やその他の食品添加物への暴露を減らすように呼びかけています。私の子どもらが小さかった時は、チューブ入りの青いヨーグルトや、パッケージ入りの加工食品ばかり食べさせていたことを思い返せば、これは考えもしなかった事態といえるでしょう。

私が何年か前にはじめて 「オーガニック」 という言葉を聞いた時は、否定的でした。その言葉は「社会的地位」を暗喩し、二つの異なるイメージを連想させました。裕福な有名人たちの生活、そしてその正反対のヒッピーのような人々。

私は間違っていました。

「オーガニック」という言葉は、実際には農産物の生産方法を指します。それはこれらの食品への使用が許可されている (あるいは、禁止されている) 特定の原料を詳細に法的に規定しています。私が初めてそのことを知った時、私はマーケティングの道具の一つかと思いました。

この法的な詳細は、1990年に1990年度農業法の一部として議会が承認したOrganic Foods Production Act (OFPA) で、その後 米国農務省 (USDA) がNational Organic Program の最終規則を公布しました。

この基準には、オーガニック製品への使用を認可された合成物質および禁止された非合成物質の一覧があります。これによれば、オーガニックに生産された食品には、以下の原料が使用されていないということになります。

  • 抗生物質
  • 人工成長ホルモン
  • ブドウ糖果糖液糖
  • 人工着色料(コールタールおよび石油化学製品から製造されたもの)
  • 化学物質から製造された人工甘味料
  • 合成化学農薬・肥料
  • 遺伝子組み換えタンパク質および原料
  • 下水汚泥
  • 放射線

なんということでしょう! 一般的なオーガニック以外の食品に、これらの原料が使用されているかもしれないことを、誰が知っていたでしょう?殆どの人は知らないはずです。なぜなら、下水汚泥や成長ホルモンはラベルに表示されていないからです。

では、クローン動物や、体積が2倍になるようにプログラムされている遺伝子組み換えサーモンはどうでしょう?これらは実験室での作業を必要とすることから、オーガニックの実践に沿わないと見なされています

言い換えると、私達が「オーガニック食品」と呼んでいるものは、私たちの祖母が単に「食べ物」と呼んでいたものです。何故ならこれらの新しい原材料は、私たちが子供のころは存在すらしなかったもので、この僅か数十年のうちに、実験室でだけ製造され、特許を得て、私たちの食品に使用されるようになったからです

オーガニック標章を探す

「オーガニック100%」とか「USDAオーガニック」というシールが貼られた製品は、厳正な法的基準に準拠したものです。国のオーガニックの基準は、オーガニックの生産者および加工業者が、第三者機関、あるいは民間の機関、あるいはUSDAが認定したその他の組織から、オーガニック認定を受けることを義務付けています。当該法に違反して生産あるいは加工された製品をオーガニックとして、意図的に販売あるいは詐称したいかなる者も、違反行為一件につき最大で10,000ドルの民事制裁金の対象となります。

なぜオーガニックは高いのか

確かに、オーガニック食品の値段の高さには誰もがうんざりしています。ですが、これらの食品が通過しなければならない膨大かつ高費用な審査は、レジでの価格をあげているだけでなく、生産者にとっても大きな負担となっています。なぜ、こんな費用が必要なのでしょうか? それは、アメリカの食料供給の構造が、殺虫剤や除草剤が仕込まれた遺伝子組み換え種子を扱う農家には、税金を財源とする補助金を与え、その一方でオーガニック農家には作物の安全性を証明するための手数料を請求しているからです。

これは、シートベルトをしめるために罰金を支払っているようなものです。

言い換えるなら、私たちはいま、不公平な遊び場にいます。もし私たちが国家の一員として、国家の晩餐の席に着くとしたら、誰もこんな形で国家の資源を使いたいとは思わないでしょう。むしろ、全てのアメリカ人がオーガニック食品に手が届くように、オーガニック食品に補助金を与え、安価にしたいと思うはずです。

ですが今のところ、現実は異なります。ですから、あなたも一般的な化学物質が多く含まれた食品生産システムを避け、オーガニックの類を試みるべきです。こうした生産者は今、急増しています。あなたは決して1人ではありません。

何から始めるか?

アメリカのオーガニック産業は、2006年に全体で21%成長し、オーガニック食品・飲料は、全体で5980億ドルもの食品市場に合って、最も早く成長している分野の1つです。最大の販路であるウォルマート、Costco、 Krogerや Safewayといった、大衆市場向けのスーパーでのオーガニック食品の販売は増加しており、2006年のオーガニック食品の売上の38%を占めています。大手の自然食品チェーン、小規模・個人経営の自然食品店および、健康食品店が合わせて、全体の44%。約2%が、ファーマーズマーケットで販売されています。

これが数年前だったなら、あなたはこうした現象に呆れかえり、ただの高級食品ブームだと思い、無視していたかもしれません。私がそうでした。ですが、それを改めても良い頃ではないでしょうか。日増しに身近になっていく科学により、Presidents Cancer Panel から American Academy of Pediatrics にいたるまで、真実を隠し通すことができなくなってきました。次にあなたがスーパーに行く時は、何か「オーガニック」のものを買うことを考えてみてください。買い物かごで健康に投資することができるのですから。最高の医薬品は結局のところ、そのフォークの先にあるものなのです。

本記事のオリジナルはRobyn O’Brien によって執筆され、Prevention に掲載されています。
Robyn O’Brienは元金融アナリストで作家でもあります。
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Is Organic Really Better?
オーシャン・ロビンス著    高橋奈津子訳
(原文掲載日 2013年7月1日 訳文投稿日 2013年7月14日