菜食でみんなをつなげるプロジェクト
松田 麻美子 先生 日本ナチュラルハイジーン普及協会 会長
2014年09月30日 00:00松田 麻美子 先生
Ph.D. in Natural Health & Healing
プラントベース&ホールフードによる「健康な体作り」を提唱してきた、日本におけるナチュラルハイジーンの第一人者。現在はアメリカ、ヒューストンに在住し、日米間を往復して健康なライフスタイルの啓もう活動に取り組んでいらっしゃいます。
また、近年でもっとも重要な栄養学における発見を発表した「China Study」を翻訳し、日本に紹介された方としても有名です。
フィットフォーライフの翻訳
「フィットフォーライフ」はナチュラルハイジーンの実践方法を紹介した本で、1980年代に出版されました。アメリカで40週連続でニューヨークタイムズの第1位になるなど、大きな反響を呼びました。日本では松田麻美子先生の翻訳でグスコー出版から発売されています。ナチュラルハイジーン(自然健康法)とは遺伝や環境よりも、食物こそがヒトの健康を作るという考え方を基に、特に生野菜や果物を中心にしたプラントベース&ホールフード を取り入れることを重視した健康法です。聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は19世紀に医師達が考案したものということで、長い歴史のある健康法です。
「葬られた「第二のマクガバン報告」」(上)(中)(下)の日本語訳
アメリカで最も売れた栄養学書であるコリン・キャンベル著「China Study」の日本語訳となります。同書は、動物性の食品と、様々な慢性病(心疾患、糖尿病、乳がん、前立腺がん、結腸がん)の関係に関する調査結果を報告したものです。調査は、1973年から1984年にかけて、中国で実施されました。同調査を実施した動機は、欧米型のライフスタイルが浸透する以前の中国の一部には心疾患やガンがまったく存在しない地域が存在し、そうした地域では肉や乳製品などの欧米型の食品がほとんど摂取されないことから、両者の相関関係に着目されたことにあります。同書は、プラントベースで未精製の炭水化物を摂取する人は、上記の慢性疾患を予防、減少、あるいは治癒できると結論しました。結果としてChina Studyは動物性食品が、上記の慢性病を引き起こす事を示した、世界で初めての研究となりました。
松田麻美子先生は、世界中でベストセラーとなり、新しい栄養学のバイブル的存在となった同書を初めて日本に紹介されました。
China Studyの発見は、映画「フォークスオーバーナイブズ」で取り上げられ、大きな反響を呼び、多くの有名人がヴィーガンに転向するきっかけとなっています。詳しくはこちらをご覧ください。この映画の書籍が松田麻美子先生の翻訳で日本に紹介されることになっています。
松田麻美子先生とTABLE FOR ALL との出会い
松田麻美子先生と最初にお会いしたのは、昨年2012年の9月のことでした。名古屋ビーガングルメ祭りの会場でご挨拶したところ、後日先生の方から「東京で会いませんか」とお声掛け頂き、お忙しい時間の合間を縫って、貴重なお話を伺うことができました。
ナチュラルハイジーンのアイデアについてはもちろんのこと、大病を経験されたのちプラントベース&ホールフードの健康法と出会い、以来その普及に努めてきたこと。翻訳書の出版にあたり、食肉産業をスポンサーに持つマスコミ界の妨害にあったことなど、興味深いお話ばかりでした。
そして私達が特に驚いたのが、松田先生の大盛りのサラダ。本当に驚くほどたくさん食べられるんですよ。
今年1月にTable For Allのサイトが立ち上がり、私達が菜食を広める活動を開始したことを松田先生は大変喜んでくださり、以下のようなあり難いメッセージを頂きました。(以下メール分の一部を抜粋)
Food Revolution Network と提携され
現代社会に暮らす私たちの誤った食の選択が、
私たち自身の健康ばかりか、
地球を分かち合う5万1000種類余り物動物たちの命と平和な暮らし、
さらにはこの地球の環境をどんなに傷つけているか
ということを、多くの人に知っていただくための情報を
グローバルな目から発信していく活動を始めてくださいましたことを
とてもうれしく思います。
私はこうしたことを20年あまりも前から日本のみなさまに知っていただくために努めてまいりましたが、
一人の力には限界があります。
今日ではインターネットの普及によって、
高橋さんご夫妻の「Table for Al」のようなネット情報の形で
日本のメディアがほとんど、というよりも、まったく伝えないニュースを発信してくださることになったことを知り
とても力強いサポーターの登場に感謝しております。。
これからはますます多くのみなさんに、
「プラントベースでホールフードの食事」の食事選択がどれほど大切か
ということを知っていただけるようになることと思います。
これからの高橋様と奥様のご活躍、ますます期待しております。
心から応援しております。
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